
事故のあと、「仕事を何日か休んでしまった」「家事がままならない日が続いている」という方から、よくこんな声をいただきます。
休んだ分のお金って、もらえるんでしょうか…?
結論から言うと、交通事故による休業損害は、相手方への請求が認められる損害のひとつです。
ただし、会社員・専業主婦(主夫)・自営業では、考え方や必要な書類が少しずつ違います。
この記事では次の3点を整理します。
まず結論:休業損害は「働けなかった分の損失」への補償
休業損害とは、事故がなければ得られていたはずの収入(または労働の価値)を補填するものです。
ポイントは「実際に収入が減ったかどうか」だけでなく、「労働の機会を失ったこと」も対象になるという点です。
そのため、収入のない専業主婦(主夫)でも家事ができなかった期間について請求が認められるケースがあります。
補償の原則は次のとおりです。
- 対象期間
- 事故によるケガの治療・療養のために休んだ日数
- 証明の考え方
- 「いつ・どれだけ働けなかったか」を書類で示す
- 請求先
- 相手方の自賠責保険または任意保険(過失割合によって変わる)

会社員・パートの場合
考え方
会社員・パートの場合、給与明細や源泉徴収票をもとに「1日あたりの収入×休業日数」で計算するのが基本的な考え方です。
有給休暇を使って休んだ場合も、将来使えるはずの有給を消化した=損失があったとして、請求対象となる場合があります。
主な確認ポイント
- 休業した日数の記録(出勤簿・シフト表など)は手元にあるか
- 会社から「休業損害証明書」を発行してもらえるか(保険会社から書式を取り寄せることが多い)
- 給与が一部支払われている場合は、その金額との差額が対象になる
専業主婦・主夫の場合
考え方
収入がなくても、家事・育児という「労働の価値」があるとして、休業損害が認められるのがこのケースです。
金額の算定には、賃金センサス(厚生労働省の賃金統計)をもとにした「家事労働者としての賃金」を基準にする考え方が一般的です。
パートや副業などで収入がある主婦(主夫)の場合は、その収入と家事労働の両方を合わせて考えることもあります。
主な確認ポイント
- 家事ができなかった期間・内容を簡単にメモしておく
- 家族構成や日常の家事内容(育児含む)が説明できるようにしておく
- 保険会社から「家事ができなかった期間の証明」を求められることがある
自営業・フリーランスの場合
考え方
自営業・フリーランスの場合は、確定申告書(前年分)の収入をもとに、1日あたりの収入を算出するのが基本的な考え方です。
ただし、収入の波がある・経費の計上方法が複雑・赤字申告をしていた、といった場合は金額の算定で争点になりやすい傾向があります。
主な確認ポイント
- 確定申告書(直近1〜2年分)は手元にあるか
- 休業によって実際にキャンセルになった仕事・減少した売上の記録が残せるか
- 経費が多い場合、収入額の算定方法について保険会社と確認が必要なことがある

整骨院への通院と休業損害の関係
整骨院への通院も、適切な手続きを経ていれば治療の実績として認められます。
通院日数・治療内容の記録は、休業損害の証明を補強する材料にもなります。
特に次のような点が関係します。
- 通院を続けることで「治療の必要性・期間」が証明できる
- 休業した期間と通院期間が対応していると、請求の説得力が上がる
- 保険会社に「なぜ整骨院に通ったか」を聞かれたとき、担当者が説明をサポートできる場合もある
整骨院通院の開始前・継続中の手続きについて不安がある方は、お気軽にご相談ください。
また、こちらの記事もご参照ください。

よくある質問(FAQ)
有給休暇を使って休んだ場合でも休業損害はもらえますか?
多くの場合、有給を使っても「将来使えるはずだった有給を消化した」として損害があると認められるケースがあります。
ただし保険会社の対応や事故状況によって異なるため、保険会社に確認するか、弁護士へ相談することをおすすめします。
休業損害の請求はいつまでにすればいいですか?
自賠責保険の時効は原則として「損害および加害者を知った日から3年」です。
ただし手続きの流れ上、早めに保険会社に申請の意向を伝えておくほうが安心です。
パートで働いていた場合も対象になりますか?
なります。
実際に収入が減った部分については、給与明細や雇用契約書などをもとに請求できます。
休業損害証明書を会社に発行してもらうことが基本的な流れです。
整骨院の通院で休業損害の書類を出してもらえますか?
整骨院は医療機関ではないため、診断書の発行はできません。
ただし、通院記録・施術証明書の発行については対応できます。
必要な場合はご相談ください。
よくある疑問はQ&A形式でまとめていますので、当てはまる項目があればご確認ください。
あやいろ整骨院でできるサポート
当院では、交通事故後の通院をサポートするにあたって、次のような対応を行っています。
- 通院状況・治療内容の記録の管理
- 保険会社とのやりとりに関する一般的な情報提供
- LINE・ネットからの事前相談(通院前でも可)
「休業損害のことを保険会社に聞く前に、まず状況を整理したい」という方も、遠慮なくご連絡ください。
- 本記事は、交通事故後の対応や通院に関する一般的な情報をまとめたものです。症状やお身体の状態、事故状況によって適切な対応は異なります。強い痛み・しびれ・めまい・吐き気などがある場合は、早めに医療機関へご相談ください。
- 保険や示談・補償などの手続きは個別条件で異なります。法律的な判断が必要な場合は、弁護士等の専門家へご相談ください。
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まとめ:今日のポイント
最後に、今日のポイントを3つだけ整理します。
ご不安な点があれば、まずはお気軽にご相談ください。
